**変数(へんすう)**を使うと、図形を自動で動かしたり、いろんなことができるようになります。
変数というのは、その名のとおり中身が変えられる数のことです。
int x = 10;
println(x);
x = 24;
println(x);
int x = 10;
で、**x
という名前の変数を作り(変数の宣言といいます)、同時に中身に10
を入れています。そのあと、中身を24
**に変えています。
変数の名前は**x
でもa
でもtento
でもTENTO
でもなんでもかまいません。わかりやすい名前にしましょう。ただし、数字で始まる名前や、すでにProcessingの文法で使われている単語(int
や float
などの型名そのものの単語 やif
** など 構文で使われる単語など)は使用できません。
<aside> 💡
</aside>
上のプログラムの**int
**(イント)というのは、この変数xの種類で、「整数」であることを意味しています。このような変数の種類のことを、プログラミングでは「型」といいます。Processingでは、変数を使うとき変数の「型」を決める必要があります。
以下はProcessingで決められている主な型です。変数は宣言したときの型と、代入するデータの種類が合ってないとエラーになります。ただし、float型の変数に整数を代入してもエラーにはなりません。例えば整数10を代入しても、自動的に10.0として扱われます。
種類 | 値の例 | 内容 | 読み方 |
---|---|---|---|
String | "tento" "name" |
文字 | ストリング |
int | 0 6 100 -12 |
整数 | イント(integerインテジャーの略) |
char | 'a' 'Z' |
文字 | チャー(characterキャラクターの略) |
float | 1.2 0.445 |
小数付き | フロート |
boolean | true false |
真偽値 | ブーリアン |
変数に代入するデータがどんなデータかで決めます。たとえば、0→2→3→…と数をカウントするために使うのなら、整数データを入れる**int
**型が良いでしょう。
また、ellipse()
や**rect()
**で指定する座標や大きさは、元々float型 と決まっています。
Processingの各命令についてはリファレンスで確認できます。
ellipseについてのリファレンス
https://processing.org/reference/ellipse_.html
Processingでは、**=
は「同じ」という意味ではありません。右のデータを左の変数に入れるという意味です。これを代入(だいにゅう)**といいます。