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目次
ここでは、「オブジェクト指向プログラミング」について学びます。標題にある「クラス」とは、オブジェクト指向プログラミングに必要な部品の一つです。
まず、「オブジェクト指向プログラミング」とはなんでしょうか。オブジェクト指向プログラミングとは、「オブジェクトという概念に基づいたプログラミング手法」です。
では、「オブジェクト」とは、なんでしょうか。直訳すると、オブジェクトは「物体」「モノ」「塊」となります。ですから、身の回りにあるものすべてがオブジェクトです。「人間」「家」「車」「プレーヤー」などをオブジェクトとして考えることができます。前述したように、オブジェクトは具体的な物というよりは概念です。考え方です。プログラミングにおいては、オブジェクトというモノは「内部状態(データ)」と「振る舞い」を持っているとしています。
つまり「オブジェクト指向プログラミング」とは、「内部状態」と「振る舞い」を持っている塊(オブジェクト)を使ってプログラムをしていこう、というやりかたです。
ここでオブジェクトの例として、人間を例にして考えてみましょう。人間というオブジェクトは、次のような状態を持ちます。
また、次のような振る舞いを持っています。
オブジェクト指向プログラミングでは、オブジェクトが持っている状態(データ)を「属性」と言います。また、オブジェクトが実行できる振る舞いを「メソッド」と言います。
<aside> 💡 「属性」と「メソッド」の別名いろいろ 他のオブジェクト指向プログラミングに関する資料では、「属性」や「メソッド」を別の呼び方をしているものもあります。いろいろあってややこしいですね。
属性 | 状態、プロパティ、フィールド、データ、変数、メンバ変数、インスタンス変数、インスタンスプロパティ、オブジェクト変数、オブジェクト属性、オブジェクトのデータ、値 |
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メソッド | 振る舞い、操作、関数、メンバ関数、オブジェクトに属する関数、定義式 |
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